『エウロペアナ』パトリク・オウジェドニーク ~小説とは何か?~
小説とは何か、と、たまに考える。 小説と、そうではない文章との違いとは何か。 例えば、ピザ屋のチラシはどうだろう。 そこには、「一枚買ったらもう一枚無料!」というキャンペーンが書かれていたり、新商品のお勧めのピザが書かれ…
小説とは何か、と、たまに考える。 小説と、そうではない文章との違いとは何か。 例えば、ピザ屋のチラシはどうだろう。 そこには、「一枚買ったらもう一枚無料!」というキャンペーンが書かれていたり、新商品のお勧めのピザが書かれ…
高城剛さんの著作の中で、二番目に好きなのがこの『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明』です。 目次1 高城剛さんの本で一番好きな本と二番目に好きな本2 高城剛さんの名言『いかにして、自分と徹底的に向き合うか?』3 高城剛…
小説の新人賞には、ミステリーの『江戸川乱歩賞』やら、エンターテイメントの『小説すばる新人賞』やらたくさんあるが、最もレベルが高いのは、『日本ホラー小説大賞』だと僕は思う。 投稿する新人賞の受賞作を対策のために読むことがよ…
小説の面白さって、何なんだろうと、たまに考える。 映画にも漫画にも演劇にもない、小説だけの魅力。 それはたぶん文体なのでは、と思った。 言葉の選び方、表現の巧みさ、文章のリズム、そういった文体こそが、他のジャンルにはない…
村上龍が好きな人と、どの作品が好きかの話しをすると大抵盛り上がる。 東に『映画小説集』が好きだと主張する人がいれば、「分かる分かる、いいとこつくねー」とうなずき、西に『長崎オランダ村』が最高!と言う人がいれば、「いやー、…
目次1 人生の目的は何か【ニーチェさんの場合は力への意志】2 森博嗣の人生の目的は自由3 自由を獲得するにはどうすればいいのか 人生の目的は何か【ニーチェさんの場合は力への意志】 人生の目的は何のか、というのは、難しいテ…
読み終わったすぐ後に、この本について他の人がどう思うのかを知りたくなり、特に信頼できる書評家はこの本にどのような評価を下したのかが知りたくなり、この本の存在を誰かに伝えたくなり、この本が獲った賞がどんなものかを調べたくな…
目次1 作者のクリス・アンダーソンとは何者なのか2 ロングテール理論とは何か3 『フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略』の紹介をしよう4 スカイプはなぜ無料で運営できるのか5 思い切って僕もフリーシステムを採用する 作…
今年読んだ小説で、今のところ文句なくベスト1です。 ほとんどパーフェクトな作品だと思うのですが、強いて言うならばタイトルが少しもったいない気がしますね。 このタイトルだと、なんかちょっと地味でシュールな純文学っぽい雰囲気…
小説で笑いを書くのは難しい、とつくづく思う。 それを実感するには、お笑い芸人が作家デビューをしたときに、どんな小説を書いたかを思い返してみるだけでよい。 たとえば大ヒットした又吉直樹の『火花』…
短編小説は、長編小説に比べてあまり売れないそうだ。 だから作家として食べていくには、長編を書かないと基本的にはダメなのだそうで、筒井康隆氏もデビューする前に、面白い短編はいくつも書けたがなかなか長編が書けなくて苦労したら…
目次1 高城剛とは何者か2 ハイパーメディアクリエイターとは何なのか3 『高城剛の大穴イッパツ』とはどんな本なのか4 アイデアと移動距離は比例する5 ノマドとはスターバックスでマックをいじっている人のことではない 高城剛…
ミクロ経済学のゲーム理論は合コンで役に立つ!【ジョン・ナッシュ】 ミクロ経済学は、たとえば合コンでも役に立ちます。 男三人、女三人で飲むと仮定します。 女性A,B,Cのなかで、A一人だけがずば抜けてかわいくて、一番人気だ…
哲学のある人が必ずしも面白い文章を書けるわけではないが、面白い文章を書ける人には必ず哲学がある、という名言を、哲学界では知らない人はいないと言われている、鈴木さんと斉藤さんと田中さんが口を揃えて言っていたのを、高橋さんが…
読み終わってすぐに、ボロボロ泣けて素晴らしい本だったけど、ちゃんと売れるのかな、と心配になった。 なにより、扱っているテーマが地味である(その代わり、本の装丁はオレンジ色で派手だが…)。 『55歳からのハローライフ』は、…
目次1 はじめに(誘惑が多い世の中での、ポジティブシンキングの限界)2 目標は一つに絞れ3 計画を立てるだけで効果あり4 自分を数値で記録する はじめに(誘惑が多い世の中での、ポジティブシンキングの限界) 『私はあらやる…
情報は簡単に手に入るが、思想は簡単には手に入らない。 これは僕が最近強く感じることですね。ある影響力の大きな実業家が、雑誌でこんなことを言ってました。 「小説を読むのなんて一番の時間の無駄でしょ。情報収集と…
まず、映画評論集なのにもかかわらず、映画についてほとんど書いていないのが、奇跡的だ。 書かれているのは、筆者の、文章を書くことに対する辛さの愚痴や、金がないという悲痛な叫びや、某政治家への呪詛の言葉など。 そして、ときど…
壮大な長編小説には大きく分けて二種類あって、ひとつは、起承転結がしっかりしていて、物語が一本につながっている小説。 もうひとつは、小さなエピソードを組み合わせていって、それを積み重ねることによって、ひとつの奇跡的な小説が…