『WILLPOWER 意志力の科学』ロイ・バウマイスター ジョン・ティアニー




はじめに(誘惑が多い世の中での、ポジティブシンキングの限界)




『私はあらやるものに抵抗できる、誘惑以外に』

というオスカー・ワイルドの皮肉のきいた名言を引用しながら、作者は現代がいかに誘惑の多い時代かを説明します。

マウスのクリック一つ、電話やメール一回で、意識は一瞬で違うところにいってしまうのです。また、娯楽や情報も多いので、やりたいことはどんどん増えていきます。

その結果、元旦に立てた多くの目標を、ほとんどの人は一ヶ月もしないうちに挫折することになるでしょう。

ポジティブシンキングでいけば人生うまくいく、というような内容の本が売れ続けていて、僕も基本的には引き寄せの法則とかが好きなタイプなので、楽観的に考えることの大切さは分かるのですが、それだけではうまくいかないことが多い気がしていました。

そんなときこの本に出会って、いろいろなことが腑に落ちたのです。

『WILLPOWER意志力の科学』に書いてあることを一言でまとめるなら、「何かをやり遂げるためには、自尊心よりも自律心が大切」ということになるでしょう。

そしてこの本では、意志力は筋力のようなもので、日々の努力で鍛えることができる、と述べられています。

自分はすぐに怠けてしまうと思っている人も、これからの心がけと行動次第で、自分を律して毎日の生活を送れるようになることができるのです。

意志力をうまく使うための具体的な方法も書かれていたので、いくつか紹介します。

 

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目標は一つに絞れ

意志力というのは使っていくと消耗するそうです。試験期間中の学生は、勉強のストレスからジャンクフードを多く食べたり、汚れた服を身に着けたりしやすくなる傾向があることが、実験からも明らかになっています。

何かで我慢した後は、次の誘惑に負けやすいのです。

計画を立てるだけで効果あり

計画を立てることは一長一短あり、たとえば子供のころの夏休みの宿題の計画など、うまくいった試しがありません。

が、やはり計画は基本的には立てたほうが良いことが多いようです。長期的な計画を立て、自分が今どのぐらい進んでいるかを認識することで、毎日の達成感にも繋がります。

特にこの本では、月ごとの計画を立てることの重要性が強く述べられていました。一日ごとの計画は予定通りにいかないことも多いですが、月ごとならばうまくいかない日があっても、他の日で取り返せるからです。

 

自分を数値で記録する

さぼらないようにするために、自分を数値で記録することが薦められています。

イギリス人の作家アンソニー・トロロプは毎日一定のペースで小説の執筆を続けていて、以下のようなことを書いています。

 

『日記には毎日執筆したページ数を書いておいたので、1日か2日さぼると、怠惰の記録が残り、もっと働いて足りない分の埋め合わせをしろと迫る。1週間が過ぎたときページ数が不足していると、それが私の目にはおできのように見える。そんな状態が1か月も続いたら、悲しみで心がいっぱいになるだろう』

 

何かを勉強するとしたら、その日自分が何時間勉強したか、参考書を何ページ解いたかなどを毎日記録しておくのがいいでしょう。

 

他にも、計画錯誤(上手くいかない計画を立ててしまうのをどうすれば直せるか)や、意志力の使い方を計算する方法など、興味深いことが多く書かれていました。

「あなたの長所はなんですか?」と誰かに聞かれたときに(今後聞かれるケースはほとんどないと思いますが…)

「自分を律することができるところです」

と答えられるように精進していきたいと思っています。



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