(この文章は2015年7月30日に書いたものです)
僕もうかなり大人の年齢になるんですけどね、小学校6年生のときから字がまったく変わってないんです。
一時期、眼科に通っていたときに、受付に最初名前書くじゃないですか?
僕の字をみた受付の人が、ある程度病院に通って親しくなったあとに、
「OOさんの字を見て、頭のおかしな人だとずっと思ってました」
って言われたぐらい字が下手なんです。
で、やっぱり字が下手だといろいろ損することが多いんです。
市役所に行って書類に記入するときとか、いつも汗をダラダラ流して書いてますからね。
それに、ラブレターを書くとして、中身がどんなに名文でも、字が下手だとその時点で破り捨てられそうじゃないですか?
ただペン習字講座に通おうと思った一番の理由は他にあって、
「サインを書くときに字がうまくないと」
ってことなんです。
たぶんそろそろ作家デビューできると思うんで、サインを書く機会も増えるわけじゃないですか。
今のところ毎回一次選考で落ちてるんですけど、今年は手ごたえがあるんですよ!
それで近所のカルチャーセンターに通うことにしたんです。
3ヶ月週1回の講座で一万七千円で、僕はかなり安いと思うんですけど、周りの人に話すとお金がもったいない、って言われるんですよ。
彼らの言い分はね、今本屋でも「字がうまくなる本」みたいなの売ってるじゃないですか。
だから、わざわざ講座に通わなくても、本買って自分で練習すればいいじゃん、みたいなね。
いや、もうやったのよ、そういうのはさんざん。この10年で。
そういう独学は飽きちゃうんだよ、はっきり言って。
ユーキャンの通信講座(3万ぐらい?)も申し込みましたからね。
でもそういうのは一人で家でこつこつやるでしょ。で、字の添削も時間かかるんですよ。字を書いて、郵送で送って、何日かして返ってきて、直してまた送ってそれがまた直されて、ってこのサイクルが長いの。
だから通信講座でペン習字を学ぶのは、通信講座でタイ古式マッサージを習うぐらい、修得が難しいと思いますね。
やっぱりこういうのは直接うまい人に習うのが一番だな、と思って講座に通ったんです。
小学生とかと一緒にやるのはきついなあ、と思ってたんですけど、僕の通った講座は大人しか来ていなくて、7人ぐらいいて、全員僕より年上でしたね。(一人同じぐらいの年の人がいましたが)
僕みたいに字が下手なことがコンプレックスで通っているというより、もともと字がうまい人がさらにうまくなる、みたいな感じでした。
話がちょこちょこ聞こえてくるんですけど、段位とか持ってたりするんですよ。
ドラゴンクエストでたとえると、レベル1でこれから新しい世界でがんばっていこうとしている僕が、レベル30とか40で「あとは天空の剣だけ見つければOKだね」みたいな話をしているメンバーの中に投げ込まれた、みたいな感じですよね。
ただ、その上級者たちと同じことをやるわけではなくて、7人がそれぞれ違うことやってるんですよ。
僕は初日はひたすら自分の名前と住所を書いて、それを先生に見てもらって直されてまた書くってのをやっていて(そのあとひらがなをひたすら書く、というコースに変更)、他の人はなんか展覧会とかに出すような作品を書いてたりするんです。
何名もの大人がそれぞれ無言でひたすら字を書くっていうのは、はじめのうちは異様な感じでしたけど、わびさびがあっていいもんですね。
先生は60歳ぐらいのおばちゃんで、当たり前ですけど字はめちゃくちゃうまくて、基本的には優しい人で結構誉めてくれるんですけど、たまにきついこと言ってくるんですよね。
僕の書いた字が結構曲がってたんでしょうね。
それを見た先生に、
「これは紙を斜めにして書いてるのかな?」
って真顔で言われて、いやいやそんなわけないでしょ!
今はこの先生に、自分のペンネームのお手本を書いてもらうタイミングを見計らってるんですけど(まだ恥ずかしくて頼めてない)、どうなることやら…。
追記
結局ペンネームの見本は先生に書いてもらえたんですが、その講座を辞めてしばらくしたあとに、ペンネーム変えてしまったんですよね…。字は三か月で少しだけ上達しましたが、まだかなり下手な部類ですね。デビューしたらサインの勉強頑張ります!
→『連鎖理論』~公募コンテストで最優秀賞を獲る方法~はコチラ
コメントを残す