『良心の領界』スーザン・ソンタグ




情報は簡単に手に入るが、思想は簡単には手に入らない。

これは僕が最近強く感じることですね。ある影響力の大きな実業家が、雑誌でこんなことを言ってました。

 

「小説を読むのなんて一番の時間の無駄でしょ。情報収集として効率が悪すぎる」

 

僕は、本当にがっかりしました。

こういう人が、今の日本では金を稼いでいて、マスに向けて意見を発信しているわけです。

この人はきっと、毎日毎日情報を吸収していくのでしょう。情報を集めて発信して、また集めて発信して…。そんなことに一体何の意味があるんだ、と僕は言いたい。

批評家であり小説家でもあるスーザン・ソンタグを僕が尊敬しているのは、彼女が情報をたくさん持っているからでも、知識を多く持っているからでもありません。

 

彼女には、自分なりの思想が、哲学が、価値観が、美意識があるからです。

 

ソンタグの対談集『良心の領界』の序文を引用してみます。

 

自分自身について、あるいは自分が欲すること、必要とすること、失望していることについて考えるのは、なるべくしないこと。自分についてはまったく、または、少なくとももてる時間のうち半分は、考えないこと。

動き回ってください。旅をすること。しばらくのあいだ、よその国に住むこと。けっして旅をすることをやめないこと。もしはるか遠くまで行くことができないなら、その場合は、自分自身を脱却できる場所により深く入り込んでいくこと。

時間は消えていくものだとしても、場所はいつでもそこにあります。場所が時間の埋め合わせをしてくれます。たとえば、庭は、過去はもはや重荷ではないという感情を呼び覚ましてくれます。

 

僕は自信を持って予言したい。

21世紀は、知識や情報を持っている人間ではなく、思想や哲学を持っている人間が、活躍する時代になるでしょう。

 

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スーザン・ソンタグとは何者か

スーザン・ソンタグは、アメリカの著名な作家、エッセイスト、小説家、知識人、映画製作者、運動家。人権問題についての活発な著述と発言でその生涯を通じてオピニオンリーダーとして注目を浴びた。批評家としてベトナム戦争やイラク戦争に反対し、アメリカを代表するリベラル派の知識人として活躍した。

(Wikipediaより引用)



 

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