『岐路に立つ君へ』福田和也著【書評】




どうしようか悩んだとき、いつも手に取る本。

もう何もかもが嫌になったとき、ぱらぱらとめくる本。

『岐路に立つ君へ』は、文芸評論家の福田和也氏が、ある悩んでいる若者に宛てた手紙を書籍化したものです。引用してみます。

福田和也氏の名言『当たり前のことだが、世界は理不尽な事物に満ちている』



『その点では、そんな大迷惑を周囲にかけておいて、何とも身勝手な云い草だけれど、僕はやっぱり、ああいう思いをしておいてよかったと思うよ。
不本意に生きることのつまらなさ、味気なさ、辛さを知ったというのは、とても幸せなことだった。
それを知るとね、自分の本筋のために、あらゆる努力や投資をすることが、まったく平気になる。
それはね、どんな苦労を伴っていても、とてもとても楽しい、幸福なことなんだ』

 

(省略)

 

『「贅沢な生活は最高の復讐である」というスペインの諺がある。
どうして、贅沢が復讐なのか、と思うかもしれない。

当たり前のことだが、世界は理不尽な事物に満ちている。
次から次にトラブルは起き、不愉快な人、物、事が、襲いかかってくる。
こうした不幸や事故から、私たちが逃れる術は、ない。
いくら用心をしても、どうしようもない。あるいは逃げても、逃げ場はない。逃げ切ることはできない。

故に、ただ一つ可能であるのは、これらの不快、トラブルにたいして復讐することでしかない。

「復讐」というのは、そうした世間の事柄から超然とし、侵すことのできない領域を作り出すということだ。
快適で、安楽で、美しく、静謐で、楽しく、また洗練と成長のある空間。
そういう「聖域」を作り出し、そこで精神を思い切り遊ばせるということが、贅沢の本質なのだ』

~『岐路に立つ君へ』(福田和也著)より引用~

 

『岐路に立つ君へ』福田和也著の感想【人生の選択に迷ったら読む本】

筆者は博識で行動力もあり、本の中でも深みのある発言が多いです。

人生は次から次にトラブルは起きるというのは、本当にそう思います。

例えば、今の仕事が嫌で仕方がないとき…。

この仕事を辞めれば幸せになれると思ったら、結局次の仕事でもまた嫌なことが待っていたり。

お金が手に入ればストレスがなくなると思ったら…。

お金がまとまって入ったら、今度はそのお金が減っていくのを心配してしまったり、仕事をしないで家にいる生活に退屈してしまったりと、結局どこまで行っても、人生にはストレスや嫌なことは付いて回るんだと思います。

ただ、人生において、辛いことは減らせないけれど、楽しいことを増やすことはできると思います。

福田和也さんはそれを「贅沢」や「聖域」という言葉で呼んでいますが、それは例えば「趣味に熱中」することだったり、「旅行に行くこと」だったり、「お気に入りの店でご飯を食べること」だったり、「友だちと話すこと」だったり、何でもいいと思います。

自分の中で、これをやっているときは楽しいんだ、と思えることを増やしていく。

そして人生で出会った嫌なことや嫌な人に「復讐」していく。

この理不尽な人生をサバイバルしていくには、それしか方法がなさそうですね。



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