ディズニー映画『ズートピア』と海外ドラマ『ブレイキング・バッド』の共通点に気付きまして、というか、これは面白い作品すべての共通点ともいえるわけなんですが、まあ例えば設定が面白いとかキャラクターが個性的とかね、いろいろあるんですけど、最終的にはこれなんじゃないかと思まして、
それは……
「小さな驚き(どんでん返し)がたくさん入っている」
ということなんですね。
まずは『ブレイキング・バッド』の会話のシーンから。
主人公(ウォルター)の奥さん(スカイラー)が、子供をウォルターに会わせないようにしたことに対して、ハンクっていう義理の弟が
「俺が口出しすることじゃないんだが、ウォルターと子供を離れ離れにするのはどうかと思うんだが…」
とアドバイスしたことに対して、奥さんが
「ハンク、あなたは正しいわ」
と言ったあと、
「あなたが口出しすることじゃない」
って言うんですね。
スカイラー(奥さん)とハンクは普段めちゃくちゃ仲がいいわけですよ。だから、
「ハンクあなたは正しいわ。私も夫と子供を離れ離れにするのは良くないと思う。でも仕方ないの」
みたいな返答になるかと思いきや、
「あなたが口出しすることじゃない」っていう前半の言葉に対して正しいと指摘してるんです。
何気ないシーンですが、小さな驚きとどんでん返しがあるんです。
それで、次の日に『ズートピア』を観たんです。
主人公のジュディ(ウサギ)は警察官になりたいって思ってるんですけど、いじめっ子のキツネに、
「お前は諦めの悪い奴だな。お前みたいなウサギが警察官になれるわけないだろ!」
って罵倒されるシーンがあるんですね。
そのあと、ジュディが
「あいつは一つだけ正しいことを言った…。私は諦めが悪いの」
っていう場面があって、まさにブレイキング・バッドと似たようなどんでん返し笑。
二日連続でこのシーンにぶち当たるのはシンクロニシティなのか、もしくはこのパターン、アメリカで流行ってるのかもしれませんね!
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