『ミステリーの書き方』(日本推理作家協会編著)は宮部みゆきさんや乙一さんなど多くのベストセラー作家が小説の書き方を披露してくれている本なのですが、東野圭吾さんが書いている「まえがき」が素晴らしいので前半部分を紹介します!
目次
東野圭吾氏の名言「作品は苦労して生み出す」
時々、人から訊かれることがあります。ミステリって、どうやって書くの? どうやったらアイデアが出てくるの? ストーリーは思いつくの?
結構難しい質問です。おそらく多くのミステリ作家は、そんなことを考えずに書いています。
しかしだからといって、原稿用紙やパソコンに向かえば自然に文章が浮かんできてすらすら書ける、というわけではありません。
むしろそんな天才は少数派でしょう。ごくわずかと断定してもいいと思います。無論私もそうではありません。
では多くのミステリ作家は、どうやって作品を生み出しているのか。
一言でいえば、苦労して、です。
悩みに悩んで小説のテーマを見つけます。あるいは、考えに考えてアイデアを捻りだします。
もちろんそれだけでは終わりません。
どう書けば面白くなるのか、自分のイメージ通りの小説に仕上げられるのかを考え、プロットを立て、キャラクターを作り、文体を選びます。
必要な場合には資料を揃えたり、取材に出かけたりもします。
決して楽な作業ではありません。ほかに特技があれば別の職業を選んだのに、と思うことも多々あります。
~『ミステリーの書き方』(日本推理作家協会編著)より引用~
東野圭吾さんの小説の書き方の感想【インスピレーションは苦労して浮かぶ】
僕はこのまえがきの文章を読んで、この本を買おうと思ったんですよね。
どうやったらアイデアが浮かぶか、ストーリーを思い浮かぶか、小説を書けるようになるか、の答えが、
「苦労して」
ですからね。
身も蓋もないですが、誠実な回答ですよね。
巷に溢れるアイデア本では、「組み合わせをしよう」とか「曼荼羅を書こう」とか「メモを持ち歩けばアイデアが浮かぶ」みたいな小手先のテクニックが書いてありますが、もちろんその手のテクニックでもある程度の効果はあると思いますが、そういったものでは辿り着けない境地があるんですよね。
村上龍さんも同じようなことを言っていて、日頃意識的に机の前で何時間も何十間も小説のアイデアを考えていると、ある日風呂に入っている時や起きた瞬間とかに、ポコっとアイデアが浮かぶことがあるらしいんですね。
ただ、その無意識のアイデアが浮かぶタイミングを作るためには、意識的に考える時間を大量に取る必要があるそうなんです。
よって小説の書き方の結論としては、
「長時間苦労しながら考えていると、ときどきアイデアが浮かぶ」
なんですよね。
ストレート過ぎる方法論ですが、おそらく正しいと思います。
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