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作者のクリス・アンダーソンとは何者なのか
3D Robotics社のCEO。2001年から2012年までアメリカ合衆国の技術雑誌のWiredの編集長を約12年間務めた。同誌の中でロングテールという概念を提唱し、後にその考えを発展させて著作『ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略』で発表した。(ウィキペディアより引用)
TEDの司会者も同姓同名だが、違う人だったようです。ずっと同じ人だと勘違いしてました…。この方は、『Wired』という斬新なテクノロジー系雑誌の編集長だったのです。つまり、時代の最先端をいっている人、と思ってもらえればいいと思います。
そして、クリス・アンダーソンが提唱した中でも最も有名なのが「ロングテール理論」です。
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ロングテール理論とは何か
テールは日本語では「尾」。なので、直訳すると「長いしっぽ」となります。
お店で例えると、画像の緑の部分がヒット商品。赤の部分が、あまり売れてない商品だとします。赤の部分が長いしっぽですね。画像は途中で切れてますが、実はこの赤の部分はまだまだずっと延々と伸びていくんです。
今までは、コンビニでもスーパーでも、店の面積に限りあがるので、売れている商品しか置けなかったんですね。ただ、アマゾンなどのインターネット上の店では、いくらでも商品を置くことができます。よって、今まではほとんど売れていなくてニッチだと思われていた大量の商品も、じつはその売り上げが積み重なれば、とんでもない売り上げになる、ということをクリス・アンダーソンは見抜いたんですね。
『フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略』の紹介をしよう
さて、そんな先見性のあるクリスさんが次に気付いたのは、「これからはフリーの時代がくる」ということでした。フリーは、自由の意味でなく、無料のほうです。
『フリー』の邦訳は2009年11月21日に発売されています。今から9年くらい前ですね。この本もまた、世界に衝撃を与えました。最近久々に読み直して、この本の予言性の凄さをひしひしと感じました。
ちょうどその2009年当時、ルンバという自動掃除機を初めて見る機会があったんですね。20畳くらいの部屋を掃除するのに、1時間以上かかっていました。その間、僕は何度もルンバにぶつかられました。
「あ、これはギャグなんだ。愉快な発明者が作ったおもしろアイテムなんだ」
と思ったんです。購入した方もルンバを押し入れにしまい、その後使われることはほとんどなかったと思います。しかし、この『フリー』を読んで、ルンバの無駄な動きの謎が分かりました。本文を引用してみましょう。
『自動掃除機のルンバのことを考えてみてほしい。円盤系のルンバが動くのを眺めていると、そのマヌケさを残念に思わずにはいられない。でたらめに部屋の中をいったり来たりしながら、急に引き返して、明らかに汚れている部分をそのままにしたりする。ところが、どういうわけか最後には、不規則に動いていてもカーペット全面を余さずカバーしてきれいにする。人間がやれば5分で終わることがルンバには1時間かかるかもしれない。だがそれは自分の時間ではなく機械の時間だ。そして、機械にはいくらでも時間があるのだ』
確かに、別にルンバが掃除していることろを見ていなければよかったんですね。勝手に掃除させておいて、出かけて帰ってくれば、部屋は綺麗になっています。だが、そのルンバの持ち主の方は、「自分で5分で掃除したほうが早い」と、結局ルンバを使っていなく、その気持ちもよく分かります。
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スカイプはなぜ無料で運営できるのか
スカイプがなぜ無料で運営できるかも、僕はずっと不思議だったんです。詐欺だと思っていました。僕は以前ネットが3ヶ月無料で使える、と聞いて大喜びし、すぐにプロバイダを契約したところ、結局3ヵ月後からの料金が高くて結果的に損をしたという、ビターチョコのような苦い思い出があります。無料は怖い、という感覚が染み付いていたんですね。
この本によると、【フリーミアム】という考え方があるそうです。スカイプでは有料会員は携帯電話にも通話できるなどのメリットがあります。ただし、有料会員になるのはスカイプ利用者のほんのわすかです。それでもモトが取れるのだそうです。
『典型的なオンラインサイトには5パーセントルールがある。つまり、5パーセントのユーザーが残りの無料ユーザーを支えているのだ。フリーミアムのモデルでは、有料版を利用するユーザー1人に対して、無料の基本版ユーザーが19人もいる。それでもやっていける理由は、19人の無料ユーザーにサービスを提供するコストが、無視できるほどゼロに近いからだ』
つまり無料ユーザーは何ら騙し取られることなく、フリーを享受できるというわけです。本当にフリーで役に立つものが、どうやら世の中にはたくさんあるらしいです。まるでチョコレートのように、甘い世の中になりましたね。
思い切って僕もフリーシステムを採用する
そこで、僕もこの際なので、フリーシステムを採用しようと決めました!こんなことをやっている人は、おそらく世界にもまだそれほどいないのではないかと思って、興奮して震えています。
なんと!
【作家になるためのシステム】のブログを、今月から無料で見られるようにしたいと思います!!
今までのように毎月五千円、僕(デパルマ三世)の口座に振り込んでもらわなくていいことにしたいと思うのです!!
このブログは10人のライターの方に依頼して運営されているので完璧に赤字ですが、僕はみんなの喜ぶ顔が見られればそれでいいのです。
→『WILLPOWER 意志力の科学』ロイ・バウマイスター ジョン・ティアニーはコチラ
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