ミステリー小説を書きたくても既に過去に膨大な量の作品があるので、ネタは出尽くしてしまっているのではないか。ミステリー作家志望の多くの人が一度は思うであろうこの悩みに対して、ミステリー界のゴッドファザー島田荘司氏は、山村教室開講式の講演でこう答えています。
島田荘司氏の本格ミステリーの書き方のアドバイス【小説】
『この質問は、お答えするのが簡単です。まだまだあります。わたしはまだまだ持っています。一生のうちに書ききれないでしょう』
島田氏のミステリーとは何か、に関する考えが深いです。
ミステリーとはそもそも何なのでしょうか。以下は島田氏の発言を引用します。
『そうなら、驚きを維持し続けるという発想が最も肝要ということです。小説としての感動も、この驚きの中にあります。読者を驚かせる手段や、アイデアを私は探し続けています。その手段は、犯人がいて、上手な隠蔽のアイデアを思いついた、というだけの構造では、だんだんにもたなくなります』
『本格ミステリーとは、「驚きを演出する装置である」という理解を厳に持つことです。そうすれば迷いがなくなりますね。続いて、その驚きを支える材料を、いろいろなジャンルに探していきます。こうしたアンテナの立て方を維持していけば、作品のクオリティを維持できます』
島田荘司とはどんな作家か【『水晶のピラミッド』・『アトポス』など】
推理作家である綾辻行人、我孫子武丸、司凍季、霧舎巧、麻生荘太郎、松田十刻の名付け親として知られる。歌野晶午は「晶午」の部分を考案、法月綸太郎はもともと「林太郎」となっていたところを姓名判断により「綸太郎」に改めるよう本人にアドバイスをした
(wikipediaより引用)
あっと驚くような壮大なトリックのミステリー小説を多く書いてます。ある意味、今の本格ミステリー界を作り上げたのがこの方と言っても過言ではないかもしれませんね。
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