村上春樹さんの長編小説の執筆スタイルを『考える人~村上春樹ロングインタビュー~(2010年夏号)』から紹介していきます!
インタビュー形式だったので、質問のシーンは省略しながら引用していきます。
村上春樹氏の名言「習慣はすごく大事です。とにかく即入る」
「長編小説を書いているときは、目覚める時間がどんどん早くなっていきます。だいたい朝の四時ごろ起きるんだけど、三時に起きたり二時半に起きたりしても、そのまま仕事をしてしまうときが多いですね」
「習慣はすごく大事です。とにかく即入る。小説を書いているときはまず音楽は聴きませんね。日によって違うけれども、だいたい五、六時間、九時か十時ごろまで仕事します」
「朝ごはんは、七時ごろにチーズトーストみたいなのを焼いてちょっと食べたりするけど、時間はかけない」
「だれとも口をきかないで、ひたすら書いています。十枚書くとやめて、だいたいそこで走る」
「もう少し書きたいと思っても書かないし、八枚でもうこれ以上書けないと思っても何とか十枚書く。もっと書きたいと思っても書かない。
もっと書きたいという気持ちを明日のためにとっておく。それは僕が長距離ランナーだからでしょうね。
だってマラソン・レースなら、きょうはもういっぱいだなと思っても四十キロでやめるわけにはいかないし、もっと走りたいからといってわざわざ四十五キロは走らない。それはもう決まりごとなんです」
~『考える人~村上春樹ロングインタビュー~(2010年夏号)』より引用~
村上春樹さんの名言の感想

村上春樹さんは長編小説を書くときは、毎日、原稿用紙換算で10枚ずつ書いていくそうです。
毎日コンスタントに一定のペース書いていく、というやり方をしているベストセラー作家の方は多いですよね。
やはり、今日はやる気があるから20枚、今日は疲れたから2枚、みたいなやり方だと、長い間作品を書き続けるのは難しいのかもしれません。
それにしても朝4時に起きて即小説の執筆を始めるって、ちょっとぶっ飛んでますよね。
どんだけストイックやねん、って感じですけど、村上さんの中で一番集中できる時間帯を追求していったらこの時間になったんでしょうね。
僕も午前中の方が集中できるので、少しずつ早起きにシフトしていければと思うのですが…。
あと思ったのが、僕の場合午前中に4時間書いて、昼に1,2時間休憩して、午後に3時間書く、みたいな感じなんですが、村上さんは6時間(大きな休憩を入れずに)ぶっ通しでやる、ということなんですよね。
確かに昼に休憩入れると、午後は毎回トーンダウンしているというか、疲れててあんまり捗らないんですよ。
昼寝も取り入れてみたんですけど、僕の場合はあまりうまくいかないですね(寝起きが悪いので)。
僕も起きてから5、6時間続けて書く、という村上春樹スタイルに今年は替えていくのもありかな、と思いました。
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どうしても原稿用紙換算枚数が分りません。パソコンんで書いているときに、40字✖30行で書いています。これは提出しようと思う賞がこの様式に成っていますので、このようにしているのですが、どうしても計算できません。73歳で全く認知症かとも思いますが。
今自分が何枚書いているのか知りたいのです。どなたかお教えくださいませんか?
古川一枝さん、コメントありがとうございます!
原稿用紙換算枚数を計算するのは難しいですよね。人によってやり方は違うし、正解はないと思います。
参考になるか分かりませんが、僕が実践しているやり方を紹介すると、
その1:300文字を原稿用紙1枚とカウントする。
その2:書き上げた作品を20文字×20行(原稿用紙と同じ形式)で表示してみて、何枚になるか確認する。
この1と2の確認を両方やって、両方ともクリアするようにしてます。
例えば、「原稿用紙換算枚数200枚以上400枚以内」の新人賞に応募するときは、
「文字数が6万文字以上12万文字以内」
かつ、
「20文字×20行で表示したら200枚以上400枚以内」
になったらOKにしています。
ただこの方法も確実ではないですが……。