(この文章は2014年10月6日に書いたものです)
脚本家の三谷幸喜さんの『プロフェッショナル~仕事の流儀』を見ていて、
「毎回舞台の初回上演が始まると、もっと面白くできたのに、と思う。
そして次の舞台では改良を加えて、回を重ねるごとに少しずつ良くなっていくが、千秋楽を迎えても、まだ何かできたんじゃないか、と思いながら終わり達成感は特にない。
残尿感のずっと残る仕事だ」
みたいなことを言っていて、なるほどと思いました。
僕が小説を書く心境も、それに近いですね。
基本的にゴールがないので、ここのシーンを書き直せばもっとよくなるんじゃないかとか、この言い回しはこう変えたほうがいいかなとか、締切までずっと考えて、送る賞の期限がきたから仕方なく投稿する、と。
完成した作品に対して、納得があまりできていないというか、もっとこうしたかったなあ、みたいなことをウジウジ考えながら、とりあえず送る。
で、次の作品をまた書き始めるわけです。
これの繰り返しなんですが、少しずつ、以前は書けなかったような文章が書けたり、プロットの仕組みについて新しい発見があったり、次回作はいつもとは違う文体を使ってみようとか考えたりして、まあ最近は、結構小説を書くのが楽しくなってきました。
北区内田康夫ミステリー文学賞に二作品送りましたが(原稿用紙40枚ぐらいの短編ミステリーを二つ。今回は下ネタを封印して、真面目な推理小説を書きました。が、友人にあらすじを話したら爆笑されました。オチがわざとらしすぎるとのこと…)、本当は三作品送る予定で一つ間に合いませんでした。
間に合わなかった作品は今後完成させて、他の賞に送ります。
あと『ショートストーリーなごや』のコンテストにも去年に引き続き、一作品を投稿しました(名古屋を舞台にした原稿用紙15枚ぐらいのショートストーリーです)。
『北区内田康夫ミステリー文学賞』も『ショートストーリーなごや』も、毎年300作品ぐらい応募があるのでなかなか倍率が高いですが、とりあえず、祈りましょう。
●追記
4年前ぐらいに書いたエントリーですね。このとき送った作品は、『北区内田康夫ミステリー文学賞』も『ショートストーリーなごや』も一次選考で落選しました。
が、北区に送った短編ミステリーはその後職場の人に読んでもらって感想をもらい、初めて自分の作品を知り合い何十人にも読んでもらった記念すべき作品となりました。(酷評されまくりましたが…)
このあと、小説を完成させることがコンスタントにできるようになっていきました。
そして、納得がいかなくてもひとつずつ作品を完成させていくことで、次の作品で新しいことを試すことができ、成長していけていると思います。
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