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自分が書いた小説を人に読んでもらうべきか?




自分が書いた小説を人に読んでもらうということを、小説を書き始めて何年間も、ほとんどしてこなかった。

いくつか理由があるが、まずは単純に恥ずかしい、というのが大きい。

小説は自分の考えなどがどうしても出てきてしまうので、日記を人に読まれるような照れくささがある。

次に、人の意見を全部聞いていたら、作品が平均化してしまうのを危惧していたのもある。

「船頭多くして、船、山に登る」じゃないけど、すべての意見を取り入れていたら、絶対に小説は完成できない。(もしくは尖った作品はできない)

誰かは気に入るけど、誰かは気に入らない。それが小説というものだ、と思っていた。

ほかにも、やっと考えた前代未聞のアイデアがパクられるんじゃないか、とかいろいろ心配はあり、小説はずっと賞に応募するだけで周りの人には見せなかった。(会ったことのない選考委員に読まれるのはそれほど恥ずかしくない)

ただ、小説で結果が出ていないという流れを変えたいというのもあり、久々に客観的な作品を書いたこともあり(あまり自分の素が出ていない、女性が主人公の話)、数年前に職場で、僕の作品を回してみた。

職場の一人を少しだけモデルにしている作品だったこともあり、思ったよりも多くの人が読んでくれた。

なかには、全部読むのが面倒なのか、いきなり最後のページを読んだ人もいた。(ミステリーのラストのオチのところだ)

読み終わった人に意見を聞いてみると、

 

 

 

 

 

 

 

九割が酷評だった。

 

 

 

 

 

そしてその九割の批判のほとんどが、

はっきり言って、参考にならない意見だった。

本をそれほど読んでいない人たちが多いので文学上の実験のような文章を書いても

「訳がわからん、読みづらい」

と言われるだけである。

ただ、ときどき(ガリガリ君が当たるのと同じぐらいの確率で)、参考になる意見があり、たとえば

「このシーンでこの人がこうなってるのは矛盾してない?」

というプロの校正並の指摘をしてくれることがあり、やはり自分だけでは何回チェックしても発見できないミスを見つけてもらえるというメリットがある。

 

 

そして小説を読んでもらって、何よりも大きかった利点が他にあった。

 

 

僕は小学生の時、自由帳に漫画を書いてクラスメイトに読んでもらっていたことがあった。

絵も下手くそで、ストーリも人気漫画(ドラゴンボールや金田一少年)のほぼパクリなのだが、そんな漫画をクラスメイトは取り合うように読んでくれていた。

それがうれしくて、僕はものすごく速いスピードで次の漫画を書き上げ、また読んでもらう、というのを続けていた。

小説の感想を聞いていたときに、腹を抱えて笑ってしまうぐらいの大きなミスを指摘されているときに、あのときの気持ちを思い出したのだ。

純粋に周りのクラスメイトを、驚かせたくて笑わせたくて楽しませたくて、そして何よりすごいと言われたり褒められたりしたくて、ワクワクしながら作品を創っていく感覚。

それは今から何年も前に、ブログを書き始めて狂ったように毎日更新していたときにも味わった、ランナーズハイの感覚だった。

自分が書いた小説を人に読んでもらって、なにが変わったか?

次はこんな作品を書けば、みんなは驚くんじゃないか。

そんなことを考えて、ニヤニヤしながら寝るような生活に切り替わった。

 

 

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