恋愛小説の書き方のコツについて解説していきます!
目次
恋愛小説は世の中にすでにたくさんあるから、違いを作って目立たないといけない・①他のジャンルと組み合わせる②形式に仕掛けを作る
恋愛小説を書くときのおすすめの1つ目は
「恋愛小説を書く時は、ミステリーやSFなど他のジャンルと組み合わせてみましょう」
という提案です。
もしそういった他のジャンルを組み合わせないとしたら2つ目の提案として……
「書く時の形式(脚本や視点)に仕掛けを用意しましょう」
映画『メランコリック』から学ぶ恋愛小説の書き方・構想・サスペンス×恋愛
『メランコリック』がどういう映画か簡単に説明しますと、サスペンス映画なんですよ。
何年か前に『カメラを止めるな!』って流行りましたよね。ミニシアターの映画からヒットして全国的にヒットしたました。
ホラーコメディで、仕掛けのある映画でした。
『カメラを止めるな』のあとに、ミニシアター映画で次にヒットをするのが『メランコリック』だ、って言われてたんですね。
『メランコリック』のあらすじを、予告編に出てくるぐらいのネタバレにならない程度に言いますと
「深夜の銭湯で、いろいろな事件が起こるサスペンス映画なんです」
設定がまず面白そうなんですよね。
深夜の銭湯って、そういえば何してるんだろう……、みたいな。
そこで実はいろいろ事件が起きてたって、面白いじゃないですか。
ということで、大勢の人が『メランコリック』を見に行ったと思うんです。
高学歴ニートと言われるような東大を卒業したけど定職につかずにぶらぶらしている男と、同級生の女の子が偶然出会って、二人が恋に落ちていくのがサイドストーリーとしてある。
張り詰めたサスペンスがあるのですが、その傍らで実は恋愛の物語にも重点が置かれていると。
で、ここからが大事なんですけど……
もしただの恋愛映画だったら、こんなに観客が入ってなくて興行的に成功してないと思うんですよ。
『メランコリック』のあらすじが仮に
「東大卒の高学歴ニートが、同級生の女の子と偶然再会して恋に落ちる話です」
だったら、僕も観てないです。
なぜかというと、ありがちで、あまり面白そうだと思わないから。
ただしですよ。
これが
「銭湯で深夜に事件が起こってるサスペンス映画です」
って言われたら観るんですよ。
なんだなんだ面白そうだな、と観に行く人の層が増えるんです。
で、観に行ったら、実は恋愛が入ってると。
恋愛小説を書く時は、このパターンがうまくいきやすいと思ってるんです。
映画『君の名は。』『天気の子』から学ぶ恋愛小説の設定・ヒット作の書き方・キャラ設定・SF×ファンタジー×恋愛・泣ける・切ない
この2つは、恋愛にSFやファンタジー的な設定(男女が入れ替わる・天気を予言できる)を混ぜてるんですね。
新海誠監督は、この前に『言の葉の庭』という作品を作っています。
『言の葉の庭』は、ごく普通のオーソドックスな恋愛映画なんです。
雨宿りしている年上の女性に、高校生の男の子が出会う、って話なんですけど……
なぜかというと、普通の恋愛映画だからです。
「男女が入れ替わる」とか「天気が予言できる」などの、他のジャンルの大きな仕掛けがない。
面白くても、普通過ぎると埋もれてしまうんじゃないかと思っていて……。
新海誠監督ですら埋もれたわけですから、いわんや、今から小説を書くアマチュアの人が普通の良作の恋愛作品を書いても、埋もれてしまう可能性は高いんじゃないかと思っています。
映画『(500)日のサマー』から学ぶ恋愛小説の脚本・日常恋愛小説の書き方・見せ方おすすめ
『(500)日のサマー』を紹介します。
『(500)日のサマー』は、結構普通の恋愛映画なんですけど、たった1つだけ変えてるんですね。
「時間軸をシャッフル」してるんです。
ある男女の500日を描いた作品なんですけど、普通だったら1日目、2日目、3日目って順番に描いていって、だんだん仲良くなっていったりするじゃないですか。
ただ「500日のサマー」はいきなり
278日目
が始まって、かと思ったら
35日目
に戻る、みたいな。
話がいったりきたりするんですよ。
いきなり2人が喧嘩してたりとか、で時間軸が戻って、
「あ、こうやって2人は出会ったんだ」
みたいな。
タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』『レザボア・ドックス』とか、クリストファー・ノーラン監督の『メメント』やキューブリック監督の『現金に体を張れ』などの、サスペンス映画で使われていた時間軸をずらす演出方法を、恋愛映画に取り入れてるんですね。
恋愛小説の書き方まとめ・コツ・おすすめ・書けない人へのアドバイス
1、SFやサスペンスやミステリーなど他のジャンルと組み合わせてみましょう
2、他のジャンルと混ぜない恋愛小説を書く時は、脚本や視点に仕掛けを用意してみましょう
参考作品『(500)日のサマー』『パルプ・フィクション』
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