小説を書くときのプロットの作り方を紹介していきます!
目次
小説のプロットとは何か。物語の脚本、設計図、あらすじ【エクセル・シート・ノート】
プロットとは、物語の脚本や筋や設計図のことですね。
たとえば「桃太郎」のプロットは、
(途中、きびだんごをあげて仲間に引き入れるシーンあり)
こんな感じです。
プロットはExcelやシートやノートにまとめるなど、人によってやり方は様々です!
プロットを考えてから小説を書くか、小説を書きながらプロットを決めるか【プロットを書かないパターンもある】
プロットを書かないで、いきなり小説を書き出すプロの作家も結構います。
僕はプロットをきちんと書く人を【逆算型】、プロットを書かないで小説を書く人を【即興型】と呼んでいるのですが。
逆算型のメリット→伏線の回収や、つじつまのあった作品を作るのに有利。
即興型のメリット →話が思いもよらない方向に広がっていき、読者に先を読まれない。
貴志祐介さんのプロットで大事な3つの要素【冒頭・クライマックス・結末】
『私の場合、プロットの初期段階で重視しているのは、結末だ。最終的に物語をどう着地させるのか、明確なゴールを初めに設定しておく。
結末が決まっていれば、あとは物語の冒頭部分と、見せ場であるクライマックスさえ固めてしまえば、物語の骨格がほぼ決定する。
この三点は建築における基礎工事のようなものだ。
ここさえしっかりさせておけば、途中でストーリー展開にブレが生じても、ゴールを見失わずに済む。軸はブレないのである』
~『エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く』貴志祐介著より引用~
冒頭・クライマックス・結末の3つのチェックポイントさえ決めれば、オリエンテーリングみたいな感じで、あとの道筋は自由に変えていっていいんですね。
最終的な着地点が分かっていれば、物語を脱線させていっても、最終的には目的地に到達することができるはずです!
三谷幸喜さんのプロットの作り方【書きたいシーンがいくつか思い浮かんだら、それを繋げていく】
脚本家の三谷幸喜さんは、まずは書きたいシーンをいくつか考えてそれを繋げていきプロットを作っています!
『で、次に彼にどんな冒険をさせようかと考えた。
脚本を書き始める時はいつもそうだけど、あるビジュアルが浮かぶんです。
今回は、「佐藤さんが建物の外でトランポリンを使って上下運動をしてる」様子。
部屋から眺めると彼が窓の外に現れては消えるその繰り返し。そういう佐藤浩市が観たいと思った。
そのイメージから考える。“なぜ彼は窓の外で飛んでるんだろう”と。このシーンが成立する物語はなんだろうと』
~『三谷幸喜 創作を語る』から引用~
映画の予告編のように、盛り上がりそうなシーンや書きたいシーンを自分の頭の中で思い浮かべて、そのシーンを無理やり繋げていくことができれば作品が完成しますね!
かなりの想像力を必要としますが、うまく物語が繋がったときは気持ちいですね!
小さな驚きを随所に入れて、物語が退屈になるのを防ぐ
面白い小説やドラマや映画の共通点に気付きまして、これは『ブレイキング・バッド』と『ズートピア』を観た時に感じたのですが、
「小さな驚き(どんでん返し)がたくさん入っている」
ことが重要だと思います。
読者が続きを読みたくなるような驚くシーンをバンバン入れていくことで、退屈しない物語ができてくると思います!
乙一さんのプロットの作り方。ミッドポイント理論を使う・ハリウッドの脚本術
物語のちょうど真ん中の場所(原稿用紙200枚の作品なら100枚目)に、物語が大きく転換するような場面を作るのが、ミッドポイント理論の肝になります。
そのほかにも、4章構成にした場合にそれぞれの章の終わりに物語を動かすポイントを作って行くのが大切で、最後の章ですべての問題が解決されます。
ミッドポイント理論については↓のエントリーで実践例も含めて詳しく書いたので良かったら読んでみてください。
プロットが何通りも思い浮かんだとき、どちらを選ぶか【両方書いてみる】
プロットが何通りも浮かんだ場合は、基本的にはおもしろいほうを選ぶのがいいでしょう。
例えば、ラストをハッピーエンドにするかバッドエンドにするか迷った場合は……。
ハッピーエンドバージョンとバッドエンドバージョンの小説を両方書いてしまい、実際に読んで比べるのが、時間はかかりますが確実なやり方です。
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