村上春樹さんがDJの『村上RADIO~ステイホームスペシャル~明るいあしたを迎えるための音楽』がTOKYOFMで5月22日(金)22時~23時55分まで放送されました!
目次
村上春樹さんの名言・音楽や小説の本来の役目『白か黒かよくわからないところで行き惑うのが人間』村上RADIO
村上春樹さんが落ち込んだときによく聴くという『雨に濡れても/Raindrops Keep Falling On My Head』(Isley Meets Bacharach)。
この歌詞が僕は、結構好きなんです。
いくら苦情を並べたところで、それで雨が止むわけじゃないだろう。
ほんとにそうですよね。
しっかり上を向いて、歩いていきましょう。
最近の世の中って、何でもいいからすぐに白黒をつけちゃおう、っていう傾向が強いですよね。
とくにインターネットの世界なんかでは、強い口調であっちかこっちかキッパリ言い切ったほうが勝ち、みたいなことが行われています。
生意気なことを言うようですけど、僕はね、そういうのあまり好きじゃないんです。
白か黒かよくわからないところで行き惑うのが人間だし、その姿を思いやりを込めて描いたり、あるいは癒したりするのが音楽や小説の本来の役目ですよね。
こういう素敵な音楽を聴いていると、改めてそれを実感します。
~村上RADIO・5月22日(金)22時15分28秒~22時18分13秒ぐらいに語られた話から引用~
村上RADIOのハイライトシーン・山中伸弥さん登場・『AB型の伊勢海老』のニックネーム
「AB型の伊勢海老」
というニックネームに決定しました!
・日常にある小さな変化をリストアップするのもいい。万年筆を使うようになった。
・高校生時代にカミュの『ペスト』を読んだ。昔の文学青年はみんなカミュを読んでいた。
・ガルシアマルケスの『コレラの時代の愛』を再読している。「異様なほど激しい愛の物語です。これ面白いですよ!」とのこと
・好きなものを並べてリストにするのもいい。
村上春樹さんの名言の感想・新型コロナウイルス禍の世界で、考え続けることの大切さ
「ああ、あの人の言うことが正しいんだ。あの人を信じよう」
なぜなら、白黒はっきり言ってくれる人を信じれば、もう自分は考えなくてすむからです。
しかし、この状況は非常に危険です。
歴史をひもとけば、世の中が大変なことになっているときにカリスマ性のある悪い人が登場するケースが頻繁にあるからです。
僕たちができることは何かというと、村上春樹さんが言うように「行き惑い続ける」ことだと思います。
小説を読んだり音楽を聴いたりしながら、すぐに答えを出さずに考える続けることが大切です。
考え続ける過程で、考えが変わることが頻繁にあってもいいと思います。
そもそも、コロナの問題に今の時点で正解なんてありません。
今後変異するかもしれないし、どのぐらいの犠牲者が出るかなんて誰にも分からないはずです。
それにもかかわらず
「私が正しいんだ!私はコロナのことは全部わかっている!私の言うことを聞いていればいいんだ!」
という人がもし現れたら、眉に唾をつけて話を聞くほうがいいでしょう。
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