村上春樹の短編の書き方【一筆書き・三日・実験・怪しい文章・楽しい】




短編小説の書き方で参考になったのは村上春樹さんのやり方でした。

(もうひとつ、ハリウッド映画の脚本づくりに使われるミッドポイント理論も短編を書くときに参考になりました。ミッドポイント理論についてはブログでいつか詳しく書きたいと思います)

(追記:ミッドポイント理論についてブログに書きました)

乙一氏のミッドポイント理論での小説のプロットの作り方が凄い!【シナリオ】はコチラ

 

村上氏のアドバイスを読んでから、僕は短編小説を量産できるようになりました。

30作以上は原稿用紙40枚~60枚くらいの短編を書いていると思います。(長編小説を完成できるようになるまでは、そこからまた時間がかかりましたが…)

『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』村上春樹著から、参考になった個所を引用していきます!

短編は一筆書きで書け



短編というのは、簡単に言えば「一筆書き」です。もちろんあとで手を入れて、時間をかけて丁寧な推敲はするけれど、原型はあくまで一筆書きです。頭であれこれ考えてできることじゃない。いくつかの簡単な目じるしだけつけておいてから、さらさらとほとんどブレスなしで書いてしまう。森の中で蝶々を追うのと同じです。蝶々が進路を選ぶのであって、こちらが進路を選ぶわけではない。頭でものを考えようとすると、つい目が離れるし、目が離れたら蝶々はどこかにすっと消えてしまいます。

一筆書き、休まずに一気に書く、というのはいいですね。原稿用紙5枚ずつを10日かけて書く、というようなやり方は短編には向いていない気がします。逆に、長編を書くときは毎日一定のペースで少しずつ書いていくのがいいと思いますね。
では一筆書きというのは、大体何日ぐらいのことを言うのでしょうか。


短編は三日で書け

短編というのは三日で書くんです。というか、三日で書かないと意味がない。スコット・フィッツジェラルドはパーティの合間に二、三日で短編を書いて、今の日本の感覚で言うと百万円くらいの稿料をもらって、また遊んで、その合間にまたすらすらっと短編書いて、また百万円もらって、という生活をしていて、そういうのを読むと前はすごいなあと思っていたけれど、いまになってみると、三日で書けない短編は短編じゃないと思うようになった(笑)。もちろん三日かけて書いたあとは、十回も十五回も、グシャグシャ書き直しますよ、何日かかかえて。でも、ファースト・ドラフトは三日間。三日でひと息で書き終わって「よし」と思わないとダメなんです。

小説は時間を空けてしまうと未完に終わってしまうリスクがあるのですが、三日でとりあえず最後まで書いてしまえば、たとえどんなにひどい作品だとしても、完成はしますからね。

仕事をしながらでも、三連休があったときなどにまとめて書いてしまえるのは嬉しいです。文章を直すのは、書き終わったあとからで大丈夫です。(章ごとに文章を修正したりは僕はしませんね)

小説を書くときに役に立つ道具まとめ【執筆環境・パソコンソフト・ノート】はコチラ

短編は文章が「妖しくなくてはならない」【文体】

カポーティから学んだのは、短編小説においては文章というものが「妖しくなくてはならない」ということです。ちょっと下品な言葉で言えば読者を「こます」文章でなくてはならないということですね。頭で考えたような文章では読者はこませない。身体の奥の方からじわっと出てくる何かがないとだめだということです。それがカポーティから学んだいちばん大事なことじゃないかな。フェロモンが適当に出ていないと、短編小説の世界にはなかなか人を引きずり込めない。短編って一発勝負だから、その世界にすっと人を引きずり込めなかったら、どうしようもないです。

短編を書くときは普通の文体では駄目ですね。

やはり、冒頭の一文からインパクトを出して、どうだ!という感じで初めていかないと枚数が少ないですからね。長編小説でずっと文章に凝るのは大変ですが、短編なら力を込めて書くことができますね。

村上春樹氏のアイデアの浮かび方【ET方式の小説の書き方】はコチラ]

短編は実験台

僕の場合は、短編小説でまず何かを試し、中編小説でそれをさらに発展させ、最後に万全のかたちで長編小説に持ち込みます。はっきり言ってしまえば、長編小説が僕にとっての主戦場なのです。だから短編小説を書くときには、そのたびにテーマを決めて、いろんな新しいことをやってみます。

短編ではいろいろな文体を試したり、普段一人称で書いているなら、三人称で書いてみたりと、新しいことを試すことができますね。

失敗してもリスクが小さいのもいいところです。女性が主人公の話を初めて書いたり、会話だけの小説を書いたりしたのも、短編だからできたことでした。

 

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短編小説を書くのは楽しい【書き方・初心者にもおすすめ】

英語で簡単に言えばjust for fun ということになります。二日か三日、せいぜい一週間でおわってしまう仕事というのは、書く方にとってはけっこう楽しいものです。長編小説の場合は、取りかかってから書き終わるまでに、下手すれば一年も二年もかかるわけだから、楽しいなんてそんな簡単には言ってられない。

特に長編小説を書いたあとに短編を書くと、楽しいですね!こんなに簡単に書きおわれるんだ、と。

どちらか片方だけをやっていると飽きてしまうので、編と短編を組み合わせて書いていくことで、執筆の楽しさは倍増すると思います。

終わりに【短編は周りの人に読んでもらいやすい】

短編小説の新人賞は、ミステリー系では少しありますが、文学や他のエンタメで少ないのは残念ですね。
あと、短編を書くメリットとして、周りの人に読んでもらってコメントをもらいやすい、というのはありますね。

以前僕は、職場に自分が書いた短編小説を印刷して持っていってましたからね!笑 めちゃくちゃ真っ赤に添削されて返ってきましたが…。
いきなり長編を渡すのは気が引けますが、短編なら頼みやすかったです!




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