ネチラタ事件のあらすじ・出演者・キャスト(細川俊之と鶴田真由)・原作は星新一
大学教授の主人公(細川俊之)は最近日本語が乱れていることを嘆いていた。学生も口の利き方を知らないことが多い。
一人娘のさとこ(鶴田真由)が「お父様が一度汚い言葉を使うのを聞いてみたいですわ」としっかりした言葉を喋るのを、主人公は誇りにしていた。
ある日主人公が起きると、
「早く起きあがれこの野郎!いつまで寝てんだよ。あたいが今から8時のニュースを読んでやっからよ。耳の穴かっぽじってよーく聞きやがれ!」
とニュースキャスターが言い出す。
近所のおばさんも「おいそこのおめえ」と喋りかけてくる。
「良く来たな暇人ども。上行くぜ。何階に上がるか行ってみやがれ!」とエレベーターガール。
研究室で培養していたネチラタ菌の瓶が割れてしまい、人間の言語中枢に働きかけて、言葉遣いをぞんざいにしてしまっていたようだ。主人公はいつも菌をいじっていたので、免疫ができていて影響を受けていなかった。
主人公がデパートで丁寧な言葉を使うと、まるでクレーマーのように扱われる。丁寧な言葉はぞんざいに、ぞんざいな言葉は丁寧になっているようだ。
そして今日は、大事な一人娘のお見合いだった。主人公は無事、娘の見合いを乗り切れるのか…。
原作は星新一さん『ちぐはぐな部品』に収録されている短編小説です。
ネチラタ事件の感想・ジャルジャルコント「ため口」との共通点
言葉遣いというのは、笑いになる要素をかなり含んでいると感じました。
特にお葬式とか会議とか真剣に聴いていないといけない場面で、喋っている人の言葉遣いがおかしいと笑いをこらえるのに大変ですね。
ジャルジャルに「ため口」ってコントがあるんですけど、バイトの面接に来た人がバイトの店長に
「ああ、日曜は入れるよ。土曜は毎週は勘弁して」
みたいにずっとため口で話す、っていうそれだけで面白いんですよね。
そもそも敬語というものが日本語特有なわけで、英語だったら普通の状況なんですが、これが異常な状況を生み出していきます。
電車のホームのアナウンスとか、別にどんな言葉遣いでもいいわけなんですが、今では日本中どこでも同じような画一化したアナウンスが流れてきますよね。
普段僕たちが無意識に使ってる敬語とか、相手によって言葉遣いを変えたりしていると思うんですけど、その言葉遣いを一旦「脱構築」するというか、いつもと変えただけで笑いになるんですね。
この作品に一つだけ突っ込むなら、もっとオチを面白くできたような気がするのですが…。
原作の小説ではラストはどうなっているのか気になりますね。
ただオチとか関係なく、言葉遣いが激しすぎて、ずっとニヤニヤ笑いながら観られる素晴らしい作品でした!
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