(この文章は2017年11月30日に書いたものです)
私の作品は先ほど、インターネット回線を通じて、あたかも魂が浮遊するかのように、出版社に運ばれていきました。
二年前に同賞に投稿して一次選考で落ちたにもかかわらず、今年も懲りずにホラー小説大賞に投稿させて頂きました。どうかこの愚かな私の振る舞いを御嗤笑くださいませ。
ない知恵を絞り、慣れないジャンルに翻弄されながら、なんとか自分なりに精進し、どうにか締め切り前に作品が完成した次第でございます。
なるほど、何をおまえのような不審者が精進などと口幅ったいというお叱りはご尤もでございます。
しかし僭越ながら私なりの考えをお話しさせて戴ければ、多少はお目こぼし頂けるのではないかと存じます。
私なりの優れたホラーの定義は、「日常と非日常の融合」と「人間にとって不可避である、生の終焉への対峙」の二点に尽きるのであります。
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今回、そのテーマを意識して書くことに尽力させて頂きました。
大賞賞金の五百万円という不相応な望みを持ちましたが、倍率は果てしなく高いのでございます。もちろん何百分の一の確率の大賞に恵まれるという僥倖を全く期待していないと言えば嘘になります。
しかし、お金を手に入れて己の欲望を満たそうなどという卑しい発想は、唾棄すべきものであり、大傲慢と言わざるを得ません。
よって私は己の欲望の為ではなく、世界中の人々を笑顔にするために今回の残虐なホラー作品を書いたことを、遅ればせながら明言したいと存じます。
なんとも長広舌が過ぎましたことをお詫び致さなければなりません。皆様のますますのご多幸をお祈り申し上げて、筆を置きたいと考える次第であります。
2回目の日本ホラー小説大賞の投稿だったんですが、また一次選考で落ちましたね。この賞は賞金も高いですが、レベルも高いと感じます。そもそも、自分が書いたホラー小説を読んでも全然怖くないのが、致命的な敗因だと思います。ただ、夏になるとなぜかホラーが書きたくなるので、またダメ元で投稿することもあるかもしれません。
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