(この文章は2015年8月30日に書いたものです)
やっと長編小説が完成して、野生時代フロンティア文学賞に投稿しました。
疲れた。
ずっとパソコンの前に座ってたから肩が懲りすぎて、この前マッサージに行ったら、
「あの、マッサージに来てもらうのはいいと思うんですけど、それでお客様が気持ちいいと感じられるならいいとは思うんですけど、お客様の肩の場合、これは整体とかカイロとかそっち行ったほうがいいと思いますね。うちではちょっとこの懲りだと…」
みたいにマッサージ終ったあとにさじを投げられたんですけど、それぐらい肩凝ってますよ。
で、小説書いたことない人は、小説を書くことの何が大変だかいまいちピンとこないと思いますけどね、
結構大変なんだわ、これ。
書きたいテーマとか題材を見つけるのが難しいのか?
いやいや、そんなもんは毎日考えてれば書きたいことの一つや二つ出てくるんですよ。何が何でもこのテーマを世の中に伝えたいってのがね。
起承転結や、インパクトのある冒頭や、ラストのオチを考えるのが難しいのか?
そういうのはテクニックの問題なので、慣れてくればこれもまあなんとかなります。
登場人物のキャラクターを作っていくのが難しいのか?
これもねえ、周りの人とかの性格や行動を組み合わせたりして、意外となんとでもなるんです。
何が大変ってね、原稿用紙枚数のノルマを守るのが大変なんですよ。
今回の賞は、400字詰め原稿用紙換算枚数200枚から400枚の長編っていう規定があって、
まあ、上限はどうでもいいんです。400枚超えることなんてありえないから、僕の場合。400枚超えちゃって、「ああ、このシーン削らなきゃ」みたいなのはないんで。
問題は、200枚超えるってことですよ。
原稿用紙200枚なんて、卒業論文でもそんな長さいかないでしょ。
僕ゼミなしっ子だったんで、卒業論文書いたことないんでよくわかんないですけど、半年とかかけて書く卒業論文ですら、せいぜい原稿用紙100枚ぐらいのもんでしょ!?
しかもその100枚だって、どうせほとんど参考資料の引用でしょ。コピペでしょ。
その倍ですよ。
しかも小説は、基本的に資料の引用とかあんまりできないですからね。
今回、小説を書く前に、起承転結のプロットもノートに書いて、前もって準備して万全の態勢で書き上げたんですけどね、
完成した原稿が、原稿用紙120枚の分量しかなかったんです。
あと80枚どうすんだってね。
もう書くことないよ、だって書きたいこと全部書いたもん、120枚でおさまったもん、って話なんですよ。
小説なんて長けりゃいいってもんじゃないでしょ。
濃い内容を、短くまとめるってのも才能でしょ。
でもまあ一応ルールなんでね。
原稿用紙200枚いってないとその時点で落とされるんでね。
それで、作品のボリュームを増やすためにする方法の一つとして、マニュアル本でよく紹介されている、
「困ったら、登場人物を増やせ」
って技がありましてね、
急遽、二人登場人物を増やしました。
あらすじを書いたら、まったく出てこなかった二人が、ぶっちゃけ小説の本筋には関係ない二人を増やしました。
まあそんな感じで原稿用紙を無理やり増やしていきましてね、最終的には、
道端に転がっている空き缶の、転がっていく軌道を主人公がぼーっと眺めるシーン
とか付け加えました。
ちなみにこれで原稿用紙2枚稼げました。
僕の小説はあらすじを口頭で周りの人に話すと、面白そうって結構言われるんですけどね、
この空き缶の場面みたいな、どうでもいいシーンが多過ぎなんです。そのせいで、
潰れかけのカフェのアメリカンコーヒーぐらい薄まってるんですよね、作品が。
下読みの方や選考委員が、そういう無駄なシーンに惑わされずに、僕の作品の本質を見抜ける人だったらいいんですけどねえ。
このときに送った作品は、当然のように一次選考で落ちましたね。まあ、甘くないですよね…。しかしそれから2017年、2018年と、私は野生時代フロンティア文学賞に再度投稿することになるのです!
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