ホラー小説の書き方を解説!【怖い話・作り方・コツ】




ホラー小説の書き方について解説していきます!

デパルマ三世
こういうホラーを書いたら面白いんじゃないかという2つの「仮説」なんですけど、参考にしていただければ幸いです!

潜在的な恐怖にフックする【サスペンスホラー小説の書き方・ホラーの構造・ストーリー構成・ベタ】

ホラー小説を書く時のコツの1つ目は

 

「観る人の潜在的な恐怖をフックする(引っかける)」

 

デパルマ三世
どういうことかというと、映画評論家の町山智浩さんが『ゲット・アウト』というホラー映画の感想のときに言ってたんです。
ホラー映画は社会問題などと密接に絡んでくる作品も多くて、『ゲット・アウト』は人種の問題が関わってくるんですね。

日本人はそうでもないと思うんですけど、海外だと人種差別の問題に負い目を感じている人が多いんです。

そこを『ゲット・アウト』は突いてくるから、怖いんです。

 

デパルマ三世
日本の作品だと世にも奇妙な物語で『缶けり』っていうホラー作品があるんですね!

『缶けり』のあらすじを簡単に説明すると

 

『缶けり』あらすじ

子供のころに缶けり中に、1人の少年(まさと君)がいなくなっちゃうんですよ。

で、そのままほかの子供たちは大人になるんですけど、大人になったあとにまさと君の亡霊が復讐しにくるっていう話です。

実は主人公の女性(永作博美)は、当時缶けり中にまさと君に嫌がらせをしてたんですね。

 

主人公は子供時代にやってしまった悪さに、負い目を感じてるんですね。

で、大人になった時に復讐される、っていう話なんですよ。

 

この話がめっちゃ怖いのはなぜかというと

「誰にでも当てはまる話」

だからなんですよ。

 

子供時代になんか悪いことやっちゃたって、多かれ少なかれみんなありますよね。

たとえば、飼っていた金魚に餌をあげ忘れて……みたいな。

その金魚が復讐しにきたらどうですか?怖くないですか?

自分と関係ない話って、観ててもあまり怖くないんですよ。

 

優れたホラーは、怖いホラーは、自分に関係ある話なんです。

 

「ああ、俺も子供の時、近所の子に嫌がらせしちゃって……、あああ!!」

みたいなあるじゃないですか。

人間の深層心理をフックしてるから、自分の中の嫌な部分をほじくりだしてるから、怖くなるんです。



日常の恐怖と非日常の恐怖を融合させる【暗い話・怖い話・書き方・作り方・コツ】

ホラー小説の書き方でおすすめの2つめは

「日常の恐怖と、非日常の恐怖の融合」

です。

日常の恐怖だけでホラーを作ることもできるんですね。

デパルマ三世
たとえば『トリハダ』っていう人気のドラマや映画になったホラー作品があります。
『トリハダ』には幽霊や呪いは出てきません。

クレーマーとかストーカーとか現実社会の日常の恐怖を徹底的に描いている作品です。

これでも、もちろん充分怖いです。

 

非日常の恐怖はどういうものかというと……

幽霊が出てきたりとか、呪いがあったりとか、ですね。

 

僕が思うのは、「日常の恐怖」と「非日常の恐怖」のどちらかだけでホラー作品を書くのは相当難しいんですよ。

「非日常の恐怖」だけの作品は、いきなり幽霊がバーンって出てくるような話ですよね。

「日常の恐怖」と「非日常の恐怖」の2つを混ぜた時が一番怖い、と思います。

 

『リング』は非日常の恐怖が出てきます。

幽霊の「貞子」が井戸から出てきたりするのが、非日常ですよね。

 

ただし、日常の恐怖も入ってるんです。

「リングは、呪いのビデオをダビングして他の人に2人以上に見せれば自分は助かる」

っていう設定があるのですが、

 

「自分が助かるためならば、他の人を犠牲にしてもいい」

 

これが日常にもある恐怖なんですね。

日常的にもこういうことってあるじゃないですか。

自分が助かるために、他の人を蹴落とすっていう。

これを描いてるから、怖いんです。

ただ幽霊が出てきてるから怖いんじゃないんですよ。

 

また『リング』はビデオという当時日常的にあるアイテムを効果的に使っています。

現代だったら、ビデオじゃないですよね。

今ならスマホとか、ブルーレイとか、タピオカドリンクとかですか。

日常と非日常をリンクさせたときに、恐怖が倍増します。



ホラー小説の書き方まとめ・ゾンビ小説の書き方も一緒!テンプレからの脱却

ホラー小説を書く時におすすめの要素

1、「潜在的な恐怖にフックする」

2、「日常の恐怖と、非日常の恐怖の融合」

デパルマ三世
ゾンビが出てくる小説を書く時も、この2つを意識するとより怖くなるはずです!

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