(この文章は2008年11月13日に書いたものです)
僕の嫌いな言葉第一位は『才能』である。
才能という言葉には、「先天的に持っている能力」というニュアンスがある(実際に広辞苑で調べてみると、そうでもないのだけど)。たとえば、誰か成功している人に対して、
「あの人は、才能あるからなあ」
というコメントがよくあるが、
「自分が成功していないのは才能がないからであって、才能さえあれば今頃うまくいっていた」
という、言い訳にしか聞こえない。
ほとんどの能力は、後天的に身につけられるものだと思う(女性の口説き方…お金の稼ぎ方なども、きっとそうだと信じたい…)。
自分に才能があるかないかなんて気にしている暇があったら、行動に移ったほうが早い。
嫌いな言葉第二位は『オリジナル』である。
「この作品はオリジナリティがないね」
なんて言葉を聞くと、うんざりしてしまう。
「じゃあ、オリジナリティのある作品なんてどこにあるんだよ?」
と、逆に訊きたい。
僕は今まで本や映画を結構観てきたが、オリジナリティのある作品なんて、一つもなかった。
どの作品も、他のどれかの作品に似ていた。
天才と呼ばれている赤塚不二夫も、手塚治虫の作品をお手本にしている。
その手塚治虫も、田河水泡の作品をお手本にしている。
田河水泡も、きっと誰かの作品をお手本にしていたのだろう。調べてないからよく分からんけど。
このように、作家でも映画監督でも漫画家でもデザイナーでも、クリエイターとして活躍している人は、きっと
「誰かの真似をすることを、ためらわなかった人」
なのだと思う。
この世に、オリジナルのものなんてなくて、既存の作品から影響を受けて別の作品が出来上がっているということに、気づいていたのだと思う。
嫌いな言葉第三位は『努力』である。
努力という言葉には、嫌なことを無理してがんばる、というイメージある。
好きなことを楽しんでやっている人に、
「努力していて偉いねえ」
なんて言う人はいない。
僕が憧れるのは、好きなことを目を輝かせながらやっている人だ。決して、努力している人なんかではない。
嫌いな言葉第四位は『ランキング』である。
世間ではランキングが流行りすぎだと思う。
みな、ランキングで上位の映画を観て、ランキング上位のお店で、デートをする。
なんでもかんでもランキングにして、読者の興味を引こうとする風潮が嫌いだ。
さて、ここまで書いてみて、自分の文章にまったくオリジナリティがないことに気づいた。
やはり、僕には才能がないのかもしれない。
もっと努力しなければ。
●追記
この文章は10年前に書きまして、最後はボケで書いているんですけど、そのボケに気付いてもらえなかった、という思い出があります。
この10年間で自分の中で変わったこともいくつかあって、今では「努力」という言葉がすごく好きですね。好きなことでも楽しんでやるだけじゃなくて「努力」しなければならない、ということが分かってきました。
もう最近は、努力ばっかりしてますね。
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