本日(2018年10月21日)19:00-19:55にTOKYOFMで放送されていた「村上RADIO~秋の夜長は村上ソングズで~」で語られていた、村上春樹さんの小説のアイデアの育て方を紹介していきます。
これは村上さんの2回目のラジオ放送ですね。
貧乏な時代に猫と一緒にお互いを温めながら寝ていた、というエピソードなど、ほのぼのする話が多くて楽しめました。
それにしても、村上春樹は声がダンディですよね。
この放送はradikoのホームページから1週間以内なら聴けます!
それでは、村上春樹さんの語った内容を引用していきます。
3回目の村上さんのラジオの感想はコチラ
→村上RADIO~村上式クリスマス・ソング~の村上春樹の名言「疑問を抱き続けることが大事」
目次
村上春樹さんの年齢は69歳
村上春樹さんは1949年生まれで現在69歳なのですが、そう思えないぐらい若々しい声ですね!
毎日走っていることが、健康にもつながっているのかもしれません。
ラジオで語られた村上春樹氏のアイデア論「アイデアというのは、書いている流れの中で出てくるもの」
アイデアというのは、アイデアだけが独立してあるものではなくて、書いてる流れの中で出てくるものなんですよね。
だからこういうアイデアがあったからこれで作品ができるかというと、そういうことはなくて、アイデアだけがポコっと自立してあるというものではないと、僕は思います。
極端に言えば、最初の1行があれば、あとは書けちゃうという感じ、ですよね。
というか、先分かってたら書いていても面白くないじゃないですか。
先がどうなるか分からないから、書いてると面白い。
だから、書いてる本人がどうなるんだろうと思いながら書いていると、読むほうも、どうなるんだろうと思いながら読んでくれるという風に僕は思いたいから、なるべく、自発的なものにしたいなあ、という風にはいつも思っています。
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村上春樹氏の発言の感想
アイデアは独立してあるものではなく、流れの中で出てくるもの、という考え方はすごくよく分かります。
これは僕も、公募で川柳や短歌を作っているときに、書きながら考えるというのをやっていました。
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ただ、村上春樹さんの小説の書き方は、誰でも真似できるやり方ではないと思います。
作家は「即興型」と「逆算型」に分かれると僕は思っていて、村上春樹さんは即興型の代表みたいな人なんですよね。(他にも、桐野夏生さんとか森博嗣さんなんかが即興型ですね)
最初にプロットやクライマックスなどの設計図を決めずに、実際に書きながら物語を作っていく。ジャズ演奏みたいなやり方ですよね。
最初の1行があればあとは書けちゃうとか、いやいや、そのアドバイスは全く役に立たないだろ、と思わず突っ込みたくなりますね。
このやり方を楽しめる人はそれでいいと思いますが、素人が手を出すと、うまくまとまらずに物語が途中で空中分解してしまうリスクが高いような気もしますが…。
僕は設計図をかなり作って、枚数の分量とかも考えて、この辺でクライマックスを持ってきたい、ここで新しい登場人物を出したい、などと考えながら小説を書いています。
ただ、即興の書き方も少しずつは取り入れて、設計図がありつつ実際に書きながらアドリブも入れていくやり方で、小説を書いていきたいと思っています。
どちらにしても、自分に合ったやり方で書くのが一番だと思いますね。
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