森博嗣氏の名言「笑いたまえ。いくら努力しても…」

作家の森博嗣さんが書いていた日記が幻冬舎から５冊の本になっています。
（『すべてがＥになる』『毎日は笑わない工学博士たち』『封印サイトは詩的私的手記』『ウェブ日記レプリカの使途』『数奇にして有限の良い週末を』）

大学の助教授として働きながらベストセラーのミステリー小説を書きまくってさらに工作などの趣味も満喫するという、エネルギー爆発の日常が描かれていてとても面白いので、最近５冊とも読み直しました。

この本の中に、名言がたくさん出てきますので、いくつか引用していきたいと思います。

→森博嗣氏の名言「思いどおりに小説が書けません。どうしたら、良いでしょうか？…」はコチラ

笑いたまえ。いくら努力しても、せいぜい自分の運命が思いどおりになるだけのことだ。

「このカツ丼、なんかイマイチ」「よし、ちょっとカツ入れてやろう！」

「やる気」の有無は重要ではない。問題は「やる」か「やらない」かの違いである。

「多くの意見」ではなく「正しい意見」を求めよう。「自分の意見」があればそれができる。

不自由の主たる原因は「思い込み」である。

こつこつと作り続ける奴がいて、横でぶつぶつと文句だけ言う奴がいる。

だいたい、学校や職場で「ちょっとイラスト描いて」と頼まれるの、あれがとても嫌ですね。「絵を描いているだけで楽しい」と思っているのでしょうか。とにかく、プロだろうがアマだろうか、自分（自作）を安く売ってはいけません。安く引き受ければ、その値段の仕事になります。

「金儲けをして好き勝手にしたい」ほど明確なビジョンはまずない。

「する」「しない」の差に比べれば、「好き」「嫌い」の差はないに等しい。

「東京ドームって大きい？」「東京ドーム１つ分くらい大きいよ」

瞬間接着剤の「瞬間」はわりと長い。

いつものことですが、頭にストックは全然ありません。書かないと出てこないのです。書かないで考えることなんてできません。

「偉そうな口」をききたくないなら、口をきかないか、偉くなるかだ。

最近、肩凝りが急に治りました。方法は、つ・み・き！じゃなくて、ひ・み・つ（間違えるか！）

確率の話をしますが、１３日が金曜日になる確率は７分の１です。

夏休みまでに長編２作を書きたいところです。一番近い表現は、書いているときのほうが安定しているから、でしょうか…。

「よくアイデアを思いつきますね」などと言われることが多いのですが、そりゃあなた、考えてますもの。「一度、５時間くらいじっと集中して、１つのことを考えてみてください。誰だってアイデアの１つくらい出てきますから」とお答えしています。５時間で駄目なら１０時間。何もせず、ひたすら考えてみましょう。試験ではありませんから、特に時間制限はないのです。何も思い浮かばないのは、考えていないからです。
同様に、「どうやったら、小説が書けますか？」というご質問も、答は簡単です。「一度お書きになったら、わかります」

自分１人の仕事ってスケジュールがちゃんと組めて嬉しいなあ。こんな当たり前のことが嬉しいなんて、大人の社会って何なんだろう？

チャンスは、空気のように誰にでも均等にある。
したがって、速く走る者ほど時間当たりに多くのチャンスに出会う。

まあ、森は年末年始はまったく関係なし。こんな静かなときに仕事をしないなんてもったいない。

森は予定を立ててそのとおりに生活したい人間です。自分のスケジュールは絶対なのです。この時間は「何もしない」と決めたら何もしません。この日は「誰にも会わない」と決めたら会いません。スケジュールどおりに生活するなんて「堅苦しい」とか「管理されてる」と思われる方もいますが、森は、少なくとも自分で自由に決めたスケジュールにしたがって生きています。これは他人の支配ではありません。テレビをつけたらやっていた番組を見てしまう。友達に誘われたらついていく。森には、その方が、他人に管理されていて不自由に思えるのですが、いかがでしょうか？ただし、その不自由さがつまらないとは言いませんけどね。

公言する以外では、どうすれば夢を実現できるか、ごく簡単に教えましょう。「無駄なことをしない」ですね。これに尽きます。

簡単に言えば、今時は、そんなガイドなど存在しなくても、面白いものはいつか必ず大勢に広まる、美味しいものはすぐに有名になる、ということです。

「人間関係が一番大切だよ」と言う人ほど人間的魅力がない。

問題解決の８０％は、問題の正確な把握にある。

今年も、「誰からも頼まれもしない」ことを勝手にしよう。