『世にも奇妙な物語』を観るうえで僕が特に重要だと思っているポイントは、「アイデア」と「ラスト」の二点です。
目次
世にも奇妙な物語『来世不動産』のあらすじ・キャスト(高橋克実)・原作・バカリズム・ネタバレ少しあり
まずアイデアについて。
善いことをしたらポイントが貯まって悪いことをしたらポイントが下がる、というアイデアは僕も考えたことがあったんですが(おそらく多くの人が考えたことがあるでしょう)、そこからさらに、その足し引きの総合点で来世を買う、という発想は凄まじいと思いました。
やはりアイデアは、思い浮かんだところからさらにその先まで、深く考えないといけないんですね。
そして来世選びを、不動産に例えているのも斬新です。
「お客様のご予算ですと、人間もなくはないんですけど、あまり条件の良い物件が残ってないんですよね…」
と不動産屋(バカリズム)に言われて、客(高橋克実)は、人間ではなく動物の中から来世を選ぶことになります。
家の物件探しでもそうですが、すべて好条件のものってないんですよね。便利な立地だけど騒音がうるさいとか、自分が何を優先して、どこなら妥協できるのかを考える必要があります。
例えば「乳牛」という来世の物件。
「閑静で眺望も抜群ですし、のんびりとした生活をされたい方にはオススメです」
とメリットを伝えながら、デメリットについては、
「しいて言うならば、定期的に乳を搾られるぐらいです」
とサラっと伝えてきます。
『来世不動産』のラスト・オチについての考察・世にも奇妙な物語と芸人は相性が良い
さて、『世にも奇妙な物語』を観るときは、ラストがどうなるかを予想しながら観ていて当たることも多いのですが、『来世不動産』のラストは予想できなかったです。
というのも、「A」か「B」かでラストを予想させておいて、全然違う「Z」みたいな違う角度からの変化球のオチ、というパターンがあって、今回もその感じなんですよね。
今回の話でいえば、実はバカリズムが悪徳不動産で、売れてない物件を騙して売りつけていた、というラストにもできたわけです。最後にバカリズムが不敵な笑みを浮かべてハンコを押して、営業成績のグラフに花丸を書く、みたいな。
これはまあ、後味の悪いラストですよね。
もしくは、ギリギリで高橋克実が息を吹き返して、その後の人生では来世で人間に生まれ変わるために積極的にゴミを拾うようになったりして、夫の変わりように妻が驚く、というような「ほのぼの」系のラストにもできますよね。
ラストを予想されてしまうと、作品としてのインパクトはどうしても弱くなってしまいます。やはり芸人さんということもあって、平凡なオチには着地していなかったので、見事に裏切られました。
コント作りのうまい芸人さんは、『世にも奇妙な物語』の脚本・出演に向いていると思うので、ぜひ、「ジャルジャル」や「さらば青春の光」にも、世にも奇妙な物語に参戦してほしいと思いました。
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