目次
プロット作りが大変な理由【小説の構想を考える】
小説のプロット(あらすじ)を考えるときにいつも困るのが、小説があまりにも自由すぎて何でもありということなんです。
たとえば、舞台を東京にするとします。
東京の中でも、渋谷にするか新宿にするか六本木にするか、選択肢は無数にあるわけです。
他にも、ストーリーを考えるにしたって常に選択肢は無限にあります。登場人物はどこに行くのか、どんな人と会うのか、そこで何が起こるのか。
どれを選んでいいか、混乱してしまいます。
ではどうすればいいのでしょうか。
小説のプロットの選択肢を選ぶ判断基準はただ一つ・簡単
前回に引き続き、『エンターテイメントの作り方』貴志祐介著から、引用します。
『こうしたディーテールを詰めていく作業は、創作の醍醐味とも言える楽しい部分だ。しかし一方で、自由度の高さゆえに、なかなか決断できないこともあるだろう。なにしろ、何が正解なのかは誰にもわからないことなのだ。
この際、判断基準となるべきはただひとつ、それが「面白いかどうか」である。
主人公が男性よりも女性の方が、話が盛り上がるのではないか。現代劇よりも時代劇にしたほうが、ストーリーが映えるのではないか。考えられるかぎりの選択肢のなかから、少しでも面白くなる方向性を探してみてほしい。プロットづくりとはいわば、”面白さ”の鉱脈を探し当てるダウジングに近いものと言っていいだろう』
→小説を書くときに役に立つ道具まとめ【執筆環境・パソコンソフト・ノート】はコチラ
面白そうなストーリーが二通り思い浮かんだらどうすればいいのか【面白い小説の書き方】
ダウジングのたとえは分かりやすくていいですね。では、面白そうになるストーリーが二通り思い浮かんだ場合はどうすればいいのか。
プロットを二つとも書いてみろ、と著者は言います。
『ところで、コンピュータの囲碁ソフトがある時期を境に急にレベルアップしたのは、「モンテカルロ法」を採用したためだ。これは次の一手を選択する際、すべての選択肢についてゲームを最後までシミュレーションし、結果を踏まえたうえで結論を下すという、コンピュータならではのシステムである。小説においても、少なくともプロット段階においては手間を惜しまず、複数の選択肢を吟味すべきである』
プロット作りで大事な三つの要素【貴志祐介氏のプロットの書き方・構成・長編】
また、プロットでは、「冒頭」「クライマックス」「結末」の三点を決めることが大事だそうです。
『私の場合、プロットの初期段階で重視しているのは、結末だ。最終的に物語をどう着地させるのか、明確なゴールを初めに設定しておく。
結末が決まっていれば、あとは物語の冒頭部分と、見せ場であるクライマックスさえ固めてしまえば、物語の骨格がほぼ決定する。この三点は建築における基礎工事のようなものだ。ここさえしっかりさせておけば、途中でストーリー展開にブレが生じても、ゴールを見失わずに済む。軸はブレないのである』
結末を決めずに書き出すプロの作家もいますが、それは特殊な上級者用のやり方でしょう。
貴志さんは、プロットを綿密に作り上げる作家なので、プロットの作り方がとてもとても参考になりますね!
小説のプロットを書かない作家の方もいます・村上春樹・森博嗣・桐野夏生
『エンタテインメントの作り方』貴志祐介が『Audible』Amazonオーディオブックで無料で聴けます
今回紹介した『エンタテインメントの作り方(貴志祐介)』も聴けます!
最初の1冊は無料で聴けて、無料体験だけで解約もできますよ!
・スマホやPCで簡単に聴ける(スマホでのオフライン再生も可能)
・通勤通学中や家事の間に聴いて時間を有効に使える
・声優や俳優の方の朗読なので頭に入りやすい
・無料体験中にダウンロードした本は、無料体験後も聴くことできる
・話題のベストセラーや名作40万冊以上の本から選べる
・月額1500円でいつでも退会できる
・オーディブル会員は毎月1冊好きな本をダウンロードできる
小説の書き方を、通勤中や家事の間に聴きながら学ぶのもいいですね!
→乙一氏のミッドポイント理論での小説のプロットの作り方が凄い!【シナリオ】はコチラ
→ポメラDM200は小説・ブログを書くのにおすすめ!【レビュー・DM100、DM30との比較・価格】はコチラ
→小説の推敲の仕方【レーザープリンターがお勧め・インクジェットとの比較】
→小説の書き方まとめ【アイデア・プロット・キャラクター・文体・描写】はコチラ