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村上春樹氏の情景描写の書き方




村上春樹さんのロングインタビューで語られた内容から、情景描写についての部分を引用してみます!!

村上春樹の描写論「描写は物語の重しになる」【上手い小説の書き方】



「ただし時には、部分的にはということですが、意図して文書をとめて、徹底的に描写をおこなうこともあります。でもそのときも、これは一種のおまかせパッケージなんだということを忘れはならない。

たっぷり描写を詰め込みはするけれど、読みたくない人は読まなくてもいい部分なんだと。

そこをそっくり読み飛ばしても、読者が話をそのまま追っていけるように書くわけです。

どうしてそういうパッケージ部分が必要かというと、これはひとつの重しなんです。会話とかニュートラルな文章だけですいすい物語が流れていくと、流れが速くなりすぎてしまう。滑ってしまう。

だからある部分は歩をとめて、とことん具体的に描写する。でも、そこで描写されるものは重要なことであってはならない。本質的なことを描写してはいけない。それが原則です」

(省略)

「『グレート・ギャツビー』がいい例で、読んでもらうとわかるけど、作者は屋敷がどれほど豪華で美しいとか、どんなにおいしそうなものがパーティに出てきたかとか、そこでどんな音楽が奏でられていたかとか、そういうことばかり実に念入りに細密に描写して、ギャツビーの内面的な描写なんてほとんどしてません。

だから物語にスリルが生まれるんです。書かれていないことが意味を持ち始めるんです

 

~『考える人 2010年夏号』より引用~

 



村上春樹氏の描写の書き方について感想

小説を書くときに情景描写を書くのが苦手で、というのも自分が本を読むときも描写のシーンは読むのがかったるいことが多いので、自分の小説にもあまり描写シーンは入れてこなかったんですね。

特に最初の頃は情景描写を書きたくなかったので、ずっと同じ部屋で登場人物みんなで話しているだけ、という「黒後家蜘蛛の会スタイル」の小説を良く書いてました。ただ、このパターンの小説を書くのはもう飽きました。笑

長編を書くようになると、場所を移動することも多くなって、どうしてもある程度の描写をしないとシーンがうまく伝えられない、ということも増えてきます。

また描写が難しいのは、どこを省略してどこを細かく書くか、というさじ加減ですよね。作家によってはいちいち店内の描写とかは書かない人もいますし、全部置いてあるものまで書く人もいますし、結構バラバラですね。

村上春樹さんの、「描写をたっぷり描き込むシーンは作るが、読み飛ばしても構わないようにする」というバランス感覚は参考になりました。

描写が書けるようになると、小説で書ける世界がぐんと広がりますよね。登場人物をどんなところにも連れていくことができ、さらにそれを読んだ人にも想像できるように伝えることができます。

これからも好きな作家のやり方を真似したりしながら、少しずつ描写のシーンを増やしていければと思います。



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