藤井七段の2018年度(4月1日~12月31日)の成績は38対局、32勝6敗、勝率8割4分2厘となりました。
また、通算成績は121対局、103勝18敗、勝率8割5分1厘となりました。
相変わらず高い勝率ですね!藤井聡太さんの2018年を振り返っていきます。
目次
- 1 藤井聡太七段が2018年度に達成したこと
- 2 藤井聡太七段VS石田直裕五段の伝説の一手を振り返る
- 3 藤井聡太七段は2018年誰に負けたのか
- 3.1 今泉健司四段にNHK杯トーナメントで敗れる。(戦型:ゴキゲン中飛車)(藤井さん後手番)6月11日
- 3.2 増田康宏六段に竜王戦挑決トーナメントで敗れる。(戦型:矢倉)(藤井さん後手番)6月29日
- 3.3 斎藤慎太郎王座(当時七段)に王座戦挑戦者決定戦トーナメントで敗れる。(戦型:雁木模様)(藤井さん後手番)7月6日
- 3.4 菅井竜也七段(当時王位)に棋王戦本戦トーナメントで敗れる。(戦型:ゴキゲン中飛車)(藤井さん後手番)9月3日
- 3.5 山崎隆之八段に王位戦予選トーナメントで敗れる。(戦型・角換わり)(藤井さん先手番)9月14日
- 3.6 斎藤慎太郎王座に叡王戦の本戦トーナメントで敗れる。(戦型:角換わり)(藤井さん後手番)11月23日
- 4 藤井聡太七段など関連記事まとめ
藤井聡太七段が2018年度に達成したこと
朝日杯将棋オープン戦(全棋士参加棋戦)で優勝。(2018年2月17日)準決勝で羽生善治九段(当時:竜王)、決勝で広瀬章人八段(現在:竜王)を破る。
史上最年少7段昇段達成(15歳9カ月)。(2018年5月18日)
新人王戦でも優勝。(2018年10月17日)
銀河戦の対局で阿部健治郎七段に勝って、史上最速で通算百勝(100勝18敗)を達成。(2018年12月12日)
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しかし、2018年は念願のタイトル挑戦は叶いませんでした。
王座戦はあと2勝てばタイトル挑戦のところまでトーナメントで進んでいたのですが、激戦のうえ、斎藤慎太郎七段(当時)に敗れました。
その後斎藤慎太郎さんは王座のタイトルに挑戦し、王座を奪取しました。
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藤井聡太七段VS石田直裕五段の伝説の一手を振り返る
2018年6月5日に行われた第31期竜王戦5組ランキング戦藤井聡太七段VS石田直裕五段戦を振り返っていきます。
藤井さんの後手番となり、戦型は角換わりになりました。
石田直裕五段の▲7二銀の飛車・金両取りが決まりました。
その後△8六飛、▲8七歩、△7六飛、▲7七歩となった局面。
ここで信じられない手が飛び出します。
藤井聡太七段△7七同飛成
この手は、すぐに次に金で飛車が取られてしまうんですよ。
よって、「飛車」と「歩」の交換をしたことになるんですね。
「終盤は駒の損得より速度」という格言があって、駒損してもスピード重視で攻めるときはあるのですが、さすがに飛車と歩だと価値が違いすぎますからね。
しかし、結果的にこの手が好手で、このまま藤井さんが攻め続けて勝ってしまいます。
この手はコンピュータでも読めなかったので、藤井聡太さんがコンピュータを超えた、と話題になりました。
藤井聡太七段は2018年誰に負けたのか
藤井聡太さんが負けた六局を振り返っていきます。
今泉健司四段にNHK杯トーナメントで敗れる。(戦型:ゴキゲン中飛車)(藤井さん後手番)6月11日
今泉さんは、アマチュアからプロ編入試験で41歳でプロになったという経緯があります。この対局は今泉さんが粘って、華麗な逆転を決めましたね。
その後棋聖戦一次予選でも二人は対局し、そのときは藤井聡太七段が勝ちました。
二人の対戦成績は藤井さんから見て1勝1敗となりました。
増田康宏六段に竜王戦挑決トーナメントで敗れる。(戦型:矢倉)(藤井さん後手番)6月29日
西の天才と東の天才の対決ですね。藤井さんはこの対局では負けてしまいましたが、次の2018/11/20に行われたC級1組順位戦での対局では増田康宏六段に勝っています。
二人の対戦成績は藤井さんから見て2勝1敗となりました。
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斎藤慎太郎王座(当時七段)に王座戦挑戦者決定戦トーナメントで敗れる。(戦型:雁木模様)(藤井さん後手番)7月6日
これが先ほども書いた藤井さんが勝っていればタイトル戦まであと一歩という対局でした。
菅井竜也七段(当時王位)に棋王戦本戦トーナメントで敗れる。(戦型:ゴキゲン中飛車)(藤井さん後手番)9月3日
中盤のねじり合いが激しい熱戦でした。
藤井さんから見て、二人の対戦成績は0勝2敗になりました。
山崎隆之八段に王位戦予選トーナメントで敗れる。(戦型・角換わり)(藤井さん先手番)9月14日
山崎八段らしい、バラバラな陣形をうまくまとめて勝った将棋でしたね。
2018年(4月1日~12月31日)に藤井さんが先手番で負けた唯一の対局ですね。
藤井さんから見て、二人の対戦成績は0勝1敗になりました。
斎藤慎太郎王座に叡王戦の本戦トーナメントで敗れる。(戦型:角換わり)(藤井さん後手番)11月23日
この対局は、藤井聡太七段が必敗の局面から粘って追い上げた熱戦でした。負けてなお強し、という感じでしたね。
斎藤慎太郎王座は、1年で藤井聡太さんに2回勝ったことになります。
二人の対戦成績は藤井さんから見て、0勝2敗となりました。
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2019年も藤井聡太七段の活躍から目が離せませんね!!
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