将棋倶楽部24のレートが1400点前後(2級)で停滞していた時期があって、そこから抜け出せて1800点ぐらいまで一気にレートが上がった際に読んだ本が『羽生善治の終盤術』です。(ちなみに現在の最高レートは2111点です)
『羽生善治の終盤術』は将棋の終盤や寄せのコツを学ぶのにおすすめ・終盤力を上げる
終盤力を上げるには、詰将棋をやるのも大事ですが、それ以外の終盤の場面を学ぶのも重要ですね。
『羽生善治の終盤術』は、羽生善治さんの実際の対戦から指し手が出題されるので、まさに実戦形式ですね。
まだ中盤じゃないかと思うような局面から、一気に寄せを狙っていく凄みを味わえます。
この本の面白いところは、終盤のある場面でどう指すかの問題が出て、それを解いてまだ終わらないんですね。
「じゃあ相手がこう受けてきたらどうしますか」
と問題が何問も続いていきます。
もう勝ったと思ったら、まだ相手が受けてくるので、「受け」の勉強にもなりますね。
実戦でこんな受け方されたら焦るなあと。
まだすぐに詰ますことはできない場面で、どういう風に寄せの構想を立てていくべきかや、攻めるときと受けるときのバランスなども学べます。
「次の一手」で出題されるような派手な手を決めるというよりは、しっかりと確実とした手を積み重ねて、相手の玉を寄せていくイメージですね。
例えば、「王様の守りの金を狙え」という攻めのセオリーがありますが、それを応用して「相手の守り駒で一番強い駒を狙え」というのがあるんですね。
馬を自陣に引きつけて守っている場合は、その馬を狙って攻めるのが、正解になることが多いです。
そういった寄せの考え方を学ぶことができるので、いろいろな場面で応用がききます。
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『羽生善治の終盤術』がおススメできる段位はどのぐらいか
ただこの本は結構難易度が高いので、将棋倶楽部24では3級以上、近所の道場や将棋ウォーズでは初段以上の方が読んだ方がいいと思います。
この本は1巻から3巻までのシリーズになっていて、できれば3冊とも読んでいただきたいですが、どれか1冊選べと言われれば、難易度や役に立つ度が2巻がバランスが良かったです。
1巻は少し難しすぎるんですよね。
また、この本は一回解くだけではなく、期間を空けて何度も解いてみるのがいいと思います。
僕は何周も繰り返して解いてますが、3か月後に読み直したりするので、同じ問題を何度も間違えてますね…。
というわけで、将棋倶楽部24のレートを上げたい方や、終盤力を鍛えたい方には、『羽生善治の終盤術』をおススメします!
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